古いEclipseバージョンアップ時のTips(備忘録)

古いシステムを管理しているとどうしてもOSバージョンアップの影響や、
サポート終了によるサーバのバージョンアップが必要になるケースがあります。

特にWebSphereはtraditionalからLibertyへと
世代によって使えるフレームワークが異なったりして色々と大変です。
そのため、最新化しきれず、traditionalどまりにしようという方針も多いかと思います。

とはいえ、Libertyが出てからすでに数年経っていますし
traditionalのまま、現代も運用している所も、
WAS5.xや6.xは、WAS7.xを経て順々にバージョンをあげれば、自動マイグレーションが行えるので
比較的最新のWAS8.5や9.xにバージョンアップはされているかと思います。

そうは言っても、今だにWAS5.xを使用しているという恐ろしいケースも中にあります。
そんな時にWAS8.5や9.xにバージョンアップをするときは基本的に、手動で行う必要があります。
(※そんな事をせずにWAS7.xを用いれば自動マイグレーションが行えるのですが…)

さて、そんなレアなケースで私が行った時に、特に気を付けた3つのTipsを記載していきたいと思います。

①プロジェクト・ファセットは一発勝負
プロジェクト・ファセットを一度設定すると変更できなくなるケースが多々ありました。
Javaのバージョンや役割の設定等、仮置きで設定していたら他のファセットの絡み合いで
変更不可やエラーになるケースが多かったのです。
なので、ファセットを設定する前にプロジェクトをバックアップしておくとイザという時に役立ちます。

②名前解決(JNDI)の名前は最後にもう一度確認
古いシステムであれば、EJB2.0以前を使っている場合もあるでしょう。
その時WAS上に全EJBの名前が載ります。
この一覧、時々同じ名前で載っていたこともあり、デプロイしたタイミングで重複のため、アンロードする。
なんて事もありました。
なので、名前解決が一対一で存在しているか、もう一度確認してみてください。

③フレームワーク上なくなった?別名で新しくなった。
WASのバージョンが上がり、フレームワークも色々と刷新されています。
特にセッションプールやJDBCのプール、ロードバランシング等、既に使われなくなったフレームワークが存在します。
でも、機能が無くなった訳ではありません。
別名で新たに作成されていたり、どっかにしれっと統合されていたりします。
無い、エラーになった。と諦める前に機能別で確認してみましょう。

最後に、もう一度いいますが基本的には順当にバージョンアップをしているはずですので
こんな事は滅多にないでしょう。

それでもまだ存在していた時に一助になればと思います。