独学の壁
小学校でプログラミング教育が必修化されるなど、
昨今は誰でも身近に感じる事が多くなったプログラムだが、
向き不向きもあり身につくスピードも他の教科同様、人それぞれである。
では、早く覚える事が出来る人に共通する事は何だろうか。
それは「興味」の一言に尽きると思う。
筆者も独学でJqueryを学んでいた頃、
ブラウザとテキストエディタだけで動きのあるサイトを作る事に大きな「興味」を抱いていた。
興味は「楽しさ」「好き」と言った前向きな感情を含む場合が多いだろう。
それは原動力となり、時には解決する為には大きな労力を要するような
「苦しさ」を伴う「壁」であっても乗り越える力となる。
仕事でぶつかる壁には、その先に「納品」という達成すべきゴールがあり、
達成しなければならない使命的な目標がある事で乗り越えられるかもしれないが、
独学の場合、つまらくなったり、忙しくなったり、他に興味が移ったりといった理由で
「いつでもやめられる」という環境こそが一番の壁なのではないかと感じる。
そこで独学の壁を乗り越える為の力が「興味」へと繋がっていくのだが、
興味を持続的に持ち続ける事は容易ではない。
目の前の簡易な目標だけを見ていると小さな障害でも途端につまならくもなり
最終目標だけを見据えていると遠すぎて実感が持てない。
全体的には好きな事だとしても部分を切り出すと好きではない事もこなす必要があり
いくら興味がある分野だとしても、好きな物だけを食べていればいいわけではない。
先ほどの筆者の例で言えば、
動きのあるサイトがどんどん動くようになる事が楽しさ、興味の尽きない部分であり
持続的に独学を進める事ができた要因となっていた。
その中で、この動きを作ろうという目標を作り、
完成した際の達成感を感じ続ける事も興味を支える要素と感じている。
読者の方には、独学で何かを学ぶとなった際は、
いつでも不変的に興味を持てる事を明確化し、独学の壁に立ち向かって頂きたい。