勘ってなんでしょうか?
技術を磨く過程において、よく先輩や上司から「センスが良い」「筋が良い」「勘どころが良い」という言葉を耳にする事があります。
技術を磨く過程において、よく先輩や上司から
「センスが良い」
「筋が良い」
「勘どころが良い」
という言葉を耳にする事があります。
こういわれると人は大層うれしいものですが、
逆にこういう台詞を言われたことがない人は
技術職には向かないのでしょうか?
よく、何をやらせても大した努力をしなくても
そこそこできてしまう人というのもいます。
こういう人も「センス」がよいというククリに
なりますが、こういう人が必ず技術者として大成するか
というと、私はそんなことはないと思います。
私が考える「勘」「センス」というのは、
それまでにその人が「経験」してきた事をベースに
その人が何も教わっていなくとも過去の経験で判断が
できた事を指すと思っています。
技術者を長い事やっていると、経験値がドンドンたまるので、
この「勘」はドンドン鋭くなっていきますが、
初めのうちは経験も浅いので、「勘」には頼れません。
なので、様々な経験を貪欲にこなしていくことが
この「勘」「センス」を磨く事になりますので、
はじめっから「勘どころが良い」とか「センスが良い」とかで
なくても全く問題ないと思います。
大事なのは、その仕事に真摯に向き合って、従事していくことでしょう。
筆者が大好きな将棋の羽生名人や、iPS細胞の研究者の山中教授も、
物事の判断をするのに頼るべきものは、最後は「勘」だと言っていました。
より良い経験をたくさんする事により、「勘」についても
日々磨いていきたいものですね。